2020.10.19 23:48吸音断熱材の留意点最近の木造住宅には高気密高断熱を謳う発泡材が使用されることが多く、従来型のグラスウール・ロックウール断熱の建物に比べて遮音性能が約10dB程度低下することがあります。アクアフォームやスチレンフォームなど硬質系発泡断熱材は吸音性がほとんど無く、周波数帯によっては断熱層の共振等による大幅な遮音低下を招きます。約30年以上の遮音設計マニュアルにも壁内に発泡材を充填すると防音効果が大幅に低下するという記述があります。戸外騒音の生活防音や音楽防音室など、遮音性を重視する住宅空間は、従来型のグラスウールやロックウールのほうが無難です。最近ではポリエチレンウール(ポリエステル)断熱材も出ていますので、状況に応じて検討されたほうが良いと思います。下の画像(吸音率のグラ...
2020.10.08 00:48防音工事で使用する防音材住宅や防音室などの現場で使用する防音材は、市販品やプロ仕様の受注生産品があり、多種多様な製品があります。当サイトでは、防音材を選定する際の留意点や基本的な知識について述べています。私が現場使用している製品を買ってくださいと、希望しているわけではないです。私の本業は音響・防音設計ですので、防音材は契約現場に納品することを前提に選んでいます。大半がプロ仕様の受注生産品であり、発注が確定してから取引先メーカーが生産し、現場に直接納品します。どの製品も私が防音設計を始めた頃(1995年春)にはすでに生産されていたものです。※制振フェルトだけは比較的新しく、約15年前に製品化されました。プロ仕様の防音材は、木造住宅・マンション、防音室、工場・オフィスビルなど多様...
2020.10.03 23:22防音材の解説ページ防音材の解説ページを始めました。まだ、コンテンツの作成中ですが、概略の説明を概ね入れました。今後、解説文章の加筆と事例リンクなどを適宜更新していきます。お問合せはページ内にリンクしている問合せフォームからお願いします。(問合せフォームはプロフィール内にリンクしています)扱う防音材の製品は主に私が担当している住宅や防音室の現場で使用しているものの他、一般的な製品との比較についても言及します。ちなみに、防音材全般の分析は私の25年以上の防音設計経験をもとに記述しています。