最近の木造住宅には高気密高断熱を謳う発泡材が使用されることが多く、従来型のグラスウール・ロックウール断熱の建物に比べて遮音性能が約10dB程度低下することがあります。
アクアフォームやスチレンフォームなど硬質系発泡断熱材は吸音性がほとんど無く、周波数帯によっては断熱層の共振等による大幅な遮音低下を招きます。約30年以上の遮音設計マニュアルにも壁内に発泡材を充填すると防音効果が大幅に低下するという記述があります。
戸外騒音の生活防音や音楽防音室など、遮音性を重視する住宅空間は、従来型のグラスウールやロックウールのほうが無難です。最近ではポリエチレンウール(ポリエステル)断熱材も出ていますので、状況に応じて検討されたほうが良いと思います。
下の画像(吸音率のグラフ)のように、発泡断熱材はグラスウールに比べても吸音性はかなり劣ります。
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