2021.02.07 08:39ピアノ床のDIY防音対策モデルマンションなど床の衝撃音に対する防音モデルが非常に評判が良いようです。→ピアノ床防音モデル(DIY防音材)防音材は非常に重い高比重の遮音材が含まれており、木造ピアノ防音室においても標準仕様として使用している。自分の部屋に運ぶのは大変ですが、苦労しただけの防音効果はあります。費用対効果の良さは契約者・注文者から報告が来ていますので証明されています。通販業者が推奨している既製品よりも費用対効果は大分上です。防音設計のプロが使用する製品であり、メーカーが20年以上前から現場に支給している受注生産品です。※市販品ではありません。本当はピアノ室全体に敷き詰めたほうが良いのですが、ピアノを設置するエリアだけでも効果はあります。
2021.01.25 00:54防音材の耐久性や耐用年数に注意防音材の通販サイトには製品の施工要領や耐用年数について言及されていません。実は、製品によっては10年も保たないものがあり、床材にくっついて剥がれない製品がありますので要注意です。例えば、ウレタンマットを直接、フローリングの上に10年以上敷き詰めたまま放置すると、劣化してぼろぼろになり、床材にくっついてしまうことがあります。要するに劣化して防音効果もなくなります。遮音ゴムもリサイクルゴムチップを再利用した製品やゴムの含有量の多い防音材は耐用年数が短いです。また、吸音断熱材についても製品によって劣化スピードが異なります。グラスウールは10年程度で吸音性が低下する製品がありますので、多額の費用をかける防音室には不向きです。ただし、ある大手の高性能グラスウール...
2020.12.28 23:38約26年間の防音材体験ネット上には数多くの防音材通販サイトや情報ページがあります。これらの大半は、私が防音設計を始めた25年前には存在していませんでした。それは業務経歴や創立時期を見れば明らかです。私が独立開業した16年前においても、通販サイトは大手メーカー代理店以外は存在していなかったと思います。私の場合は防音材を自宅で使用したのが約26年前ですが、これ以降、実体験で防音効果を体感しています。※参考記事:26年間の防音材分析重要なのは、防音材の効果を実際に現場で検証しているか、防音工事での経験などをフィードバックして生かしているかです。市販品の多くは、小さな試験体を暗騒音をカットした実験室で計測しているだけなので、現場の施工状況や拘束状態とは異なります。そのため、現場の防...
2020.11.05 02:41遮音シートの性能不足が出発点私が防音設計・施工の業界に入ったのは、市販品の遮音シートや鉛遮音パネルの防音効果が無かったという経験が出発点になっています。鉛のパネルをGL工法の壁、二重天井に施工した専門業者の防音工事が全く役に立たなく、通販サイトで購入した遮音シートも全く防音効果が体感できずに驚きました。これは平成8年から平成18年ころまでの話ですが、現在も同じ製品が販売されています。後に、自力で防音設計などを勉強した結果、製品の性能不足と工法の問題が理解出来、反面教師として貴重な教訓となりました。上記の製品の共通した問題は、制振性の欠如でした。制振能力の乏しい遮音材は弱点が多く、安定した防音効果は発揮できないことを学びました。この経験が、私の音響・防音設計業務に生かされています。...
2020.10.19 23:48吸音断熱材の留意点最近の木造住宅には高気密高断熱を謳う発泡材が使用されることが多く、従来型のグラスウール・ロックウール断熱の建物に比べて遮音性能が約10dB程度低下することがあります。アクアフォームやスチレンフォームなど硬質系発泡断熱材は吸音性がほとんど無く、周波数帯によっては断熱層の共振等による大幅な遮音低下を招きます。約30年以上の遮音設計マニュアルにも壁内に発泡材を充填すると防音効果が大幅に低下するという記述があります。戸外騒音の生活防音や音楽防音室など、遮音性を重視する住宅空間は、従来型のグラスウールやロックウールのほうが無難です。最近ではポリエチレンウール(ポリエステル)断熱材も出ていますので、状況に応じて検討されたほうが良いと思います。下の画像(吸音率のグラ...
2020.10.08 00:48防音工事で使用する防音材住宅や防音室などの現場で使用する防音材は、市販品やプロ仕様の受注生産品があり、多種多様な製品があります。当サイトでは、防音材を選定する際の留意点や基本的な知識について述べています。私が現場使用している製品を買ってくださいと、希望しているわけではないです。私の本業は音響・防音設計ですので、防音材は契約現場に納品することを前提に選んでいます。大半がプロ仕様の受注生産品であり、発注が確定してから取引先メーカーが生産し、現場に直接納品します。どの製品も私が防音設計を始めた頃(1995年春)にはすでに生産されていたものです。※制振フェルトだけは比較的新しく、約15年前に製品化されました。プロ仕様の防音材は、木造住宅・マンション、防音室、工場・オフィスビルなど多様...
2020.10.03 23:22防音材の解説ページ防音材の解説ページを始めました。まだ、コンテンツの作成中ですが、概略の説明を概ね入れました。今後、解説文章の加筆と事例リンクなどを適宜更新していきます。お問合せはページ内にリンクしている問合せフォームからお願いします。(問合せフォームはプロフィール内にリンクしています)扱う防音材の製品は主に私が担当している住宅や防音室の現場で使用しているものの他、一般的な製品との比較についても言及します。ちなみに、防音材全般の分析は私の25年以上の防音設計経験をもとに記述しています。